お正月に飾る鏡餅は、1年を縁起のいい年となるように、歳神様をお迎えする為に飾るものです。
正月が終わって、神様に失礼がないように、鏡餅を下げるには、いつ下げるのがいいのでしょうか?
松の内(1月7日)まで?鏡開き(1月11日)まで?小正月(1月15日)まで?
調べてみました。
鏡餅はいつまで飾っておくのが正しいの?早く下ろしちゃだめ?
地域によって、多少の違いがあるようですが、一般的には鏡餅は
1月11日の鏡開きまで飾っておいて、下げるようです。
ただ、昔の通気性のいい住環境ならいざ知らず、昨今の日本の高気密高断熱の住環境において
10日以上も飾り付けた餅って、ハッキリ言ってカビます。
カビない方がおかしいくらいです。もし、カビないってことは、あなたのお家、気密性が危ないかも(笑)
まぁ、それは冗談として、普通に換気に気を配っていれば、カビないこともあります。
そもそも鏡餅はお正月にお迎えする歳神様へのお供え物。
歳神様は、このお供え餅にその霊力を宿していかれると言われており
供え餅を歳神様のお下がりとしてみんなでいただいて、
今年一年の無病息災を願うのです。
そういう訳で、歳神様がいらっしゃる松の内の間は鏡餅を下げないのです。
よって、カビるのがいやだからと、1月7日を過ぎたら、カビないように
下げるとう人もいるようです。
では、鏡餅の上に飾るみかんはどうでしょう?
餅の上にみかんをおいていると、大抵、傷んでくると思います。
もともとは、みかんではなく、橙(だいだい)を飾っていたそうで、
意味合い的には、お飾りとしての色合いをよくすることと、
代々家系が続きますようにという願掛けだったそうです。
なので、傷んだみかんを餅の上に飾るのは、神様に失礼に当たるので
傷んでくる前に新しいみかんに取り替えても大丈夫だそうです。
下げた鏡餅、どうやって食べるのが正しいの?
鏡餅は、歳神様からのいただきものとして、細かく割って
お汁粉やぜんざいに入れていただくのが習わしとなっています。
また、細かくした鏡餅をよく乾燥させて、かき餅として保管して
折を見て、油であげてかき餅あられとして食べるという習わしもあるようです。
この時、鏡餅を細かくするのに、刃物を使ってはいけないという風習があるようです。
これは、江戸時代の武士が刃物を使って作業するのは、切腹とか殺生とか争いの
縁起の悪いことを連想させるので、刃物を神様からのいただきものに
使うのは縁起が悪いとしてものだそうです。
私は武士の出ではないし、気にしなくてもいいのかなって
包丁を使って、鏡餅を切り分けています(笑)
硬くなった鏡餅をどうやって切り分ける?
硬くなった鏡餅は、簡単に包丁で切れるようなものではありません。
家では、次の手順で切り分けています。
・鏡餅をよく洗って、表面のカビがある部分は表面を削ります。
・水を切ったら、乾燥する前に、電子レンジで温めます(ラップ不要)。
ポイントは、表面は固くて、中が少しやわらかくなる位まで暖めること。
1分くらいづつ暖めて、様子を見ながら追加して温めます。
暖めすぎると柔らかくなりすぎて逆に切れなくなります。
表面を押して、少し凹むくらいがいいです。
・ガビがあった部分は、どうしても臭いがのこるので、その部分を切り取ります。
・後は、四角に細かく切り分けて、ラップでくるんで出来上がりです。
まとめ
鏡餅は縁起ものですので、鏡開きを過ぎたら、1年間の
無病息災を願って、みんなでおいしくいただきましょう。