カーボンヒーターは電気代が安いのはなぜ?グラファイトなら?

266762

冬の寒さが厳しくなってくると、部屋の寒さに耐えられなくなりますね。暖まるのに、カーボンヒーターは電気代が安いと言われていますが本当でしょうか?真実をお伝えします。

スポンサードリンク

 

カーボンヒーターは電気代が安いって本当なの?

 カーボンヒーターは他の電気ストーブと較べて、電気代が安くつきますよって謳い文句で商品が販売されていたりしますが、使い方が同じなら、実は電気代は変わりません。では、なぜ電気代が安いと言われているのでしょうか?

 秘密は、発熱方式にあります。通常電気ストーブは、発熱体に電気を流して、発熱体から熱を出させることで暖めます。電気をかけて、熱を出すのに、同じ電力を使うと、かかる電気代は同じになるのです。

 ここで、発熱体について簡単に説明しますと、
・昔主流だったニクロム線(電気をつけると赤く光るもの)
・ちょっと前まで主流だったハロゲンランプ
・現在主流のカーボン(炭素繊維)
それぞれ、電気を流すと発熱して、赤外線などを発生させます。この時、赤外線の発生効率に違いがあり

カーボン >> ハロゲンランプ > ニクロム線 の順に発生させやすいのです。

 赤外線、場合によっては遠赤外線は、当たったものを発熱させる効果があります。太陽の光を浴びると熱く感じるのは太陽の光の中に赤外線や遠赤外線が含まれているからなんです。

 でも、赤外線は、空気を直接暖めることは出来ず、空気の中を通って、当たった物体(例えばあなたの体)の表面から潜り込んで物体の中から暖める効果があります。これで、体表面や服が暖められて、血流がよくなり、血行改善されているので、体の中から暖まる感じを受けます。ただ、体の芯から暖まるなどの表現は妥当じゃないですね。体の表面から暖まるのが正しいです。

 さて、この赤外線や遠赤外線を発生させる効率が、同じ電力で発生させる量が多いため、同じ暖かさを感じる為にはより少ない電力でよくなります。これが省エネになるという理屈です。

 赤外線や遠赤外線を他の機器より多く電子を発生させることが出来るから、他の電気ストーブと較べて、同じ電力でより暖まりやすくなるのがカーボンヒーターなんです。電気代を決めるのは、暖房機器に何を使うかではなく、どの暖房機器をどのように使うかによるんですね。カーボンヒーターを800wで使っても、ニクロム線の電気ストーブを800wで使っても、時間が同じなら電気代は同じになるんですね。暖かさの感じ方は違うのですが。

142811

カーボンヒーターに首振りは必要か?

 これはカーボンヒーターに限りませんが、電気ストーブに首振り機能がついているものがありますね。私は扇風機じゃないんだから必要ないだろうと思っていました。空気を暖めるわけでもありませんし。でも、それは思い込みでした。実際に使ってみて、首振り機能はあったほうがいいと感じています。

 カーボンヒーターは、カーボン繊維に電気を流して、そこから発熱による赤外線、遠赤外線を発生させて、それを反射させて当たった所を暖める電気ストーブです。首を振らないと、一箇所に集中して赤外線などが当たります。

 一箇所を暖かくする目的で使用するものなので、それで良いんですが、電気代を抑える為には、自分にたくさん赤外線が当たるように、自分に近い場所にカーボンヒーターを設置して、使用するワット数を下げるという方法が使えるんです。自分だけにたくさん赤外線を当てて、自分だけが暖かくなるという方法ですね。

 この場合、同じ場所にずっと当たり続けると、一部分だけが異様に熱くなり、そこ以外は寒いという偏った暖かさになります。それを緩和するという意味と、回りにもある程度赤外線を当ててやることで、自分の回り全体で暖かくなるというのを、冬場に使ってみて実感しました。

 電気代を抑えて、気持よく暖かくなるには、首振り機能があったほうがいいです。


スポンサードリンク

 

グラファイトヒーターとカーボンヒーターの電気代は違いがある?

 これは、基本的に使う時のワット数の設定が同じなら、電気代は同じです。ではグラファイトヒーターとカーボンヒーターの違いは何かというと、使用しているカーボン繊維の構造が黒鉛を使用したものになってます。何がいいかというと、通常のカーボン繊維に較べて、発熱する立ち上がりが早いのと、遠赤外線をより放射しやすいという特徴があるんですね。

 より暖かみを感じやすいということで、帰宅後にすぐ暖かくなりたい時や、朝起きて、布団から出た寒さから逃れたい時などはグラファイトヒーターがオススメです。ただ、一般的に、本体価格がカーボンヒーターより高めに設定されていますね。

 通常の使用をする上で、段階的にワット数が調整できるタイプでなければ、電気代を安くセーブするというのが難しいので、数年で壊れる可能性を考えると、コストパフォマンス的に値段の差を埋められるかどうかは、あなたがカーボンヒーターをどのように使うか、ということによって決める必要があります。

 ちなみに、昨年私が使用した方法は、鉄筋コンクリート造の比較的断熱性の高いアパートの1部屋で、自分の回りだけを暖かくするという目的で、寒いのをすぐ暖かくしたいということで、グラファイトヒーターを最低電力設定で自分のすぐそばに設置して、首振りを使っていました。すぐに暖かく感じられ(大体20秒以内に暖かさを感じる)、最低メモリ(1~2)の設定で2~3時間パソコン机の回りだけ暖かくして作業をするということをやってました。全然寒さを感じないで、ストレスレスで作業できましたね。

ちなみに、使っていたグラファイトヒーターはこれです。

まとめ

 カーボンヒーターは、部屋全体を暖めるのではなく、自分の回りだけを暖めるという使い方に向いています。その目的で、使い方を工夫すれば、電気代は安く抑えることができます。電力を最低レベルで自分の直ぐ側に設置して、首振りをするという使い方で、昨年の冬は問題なく過ごせて、電気代を抑えることも出来ました。

スポンサードリンク