台風が日本に近づくと、それだけで飛行機のスケジュールに影響がでます。
折角の楽しい旅行が、飛行機の欠航が発生して、予定に大幅な変更が
必要になったりすると、それだけで気分は台無し、その後の対応も
宿の予約や交通手段の確保などたいへんになります。
そんな事態にならないように、台風が日本に近づいてくるのはいつで
どのようなコースをとるのでしょうか?
台風の進路を決めているものは?
台風自体には、動くという力はありません。
進路や速度はその台風が発生している時の、気圧配置や偏西風によって変わります。
台風は高気圧の外側にそって移動する性質をもっています。
その為、日本に近づいてくる時の太平洋高気圧の大きさと位置が
台風の進路を決めるのに大きな要因となります。
また、その時の上空を流れる偏西風の強さも台風の進路に大きな影響を与えます。
季節ごとに台風の進路に違いが出るのか?
台風の進路は、気圧配置と偏西風の影響で決まると書きましたが、
この関係性は、月毎に、ある程度の傾向が見られます。
これにより、おおまかな進路のデータが気象庁で報告されています。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-4.html
日本に近づく可能性が高いのは、ここ30年のデータで7月から10月の間です。
特に8月が影響が大きいです。
8月は太平洋高気圧が日本を覆っている状況から、その縁が日本から離れていく傾向になるので
夏の終わりから秋にかけてが、日本を直撃するコースになりやすいです。
秋にかけて上空の偏西風が強くなっていくので、日本に近づいてきた台風が偏西風の流れにそって
日本の真上を通るコースに乗りやすくなるからです。
旅行に台風の影響を受けないようにするために
これらのことから、直接台風の影響を旅行中に受けたくないのであれば
7月から10月の時期を外すという選択になります。
そうは言っても、必ず台風が来るというものではないですし
事前に完全予測することは出来ません。
また、夏にしか楽しめない旅行もあるでしょう。
そこで、台風の影響を受けても、ある程度影響を少なくする為の
予防策を1つ伝えておきます。
台風が近づいてきて、旅行で一番困るのが飛行機の欠航でしょう。
通常、欠航が行きの場合は旅行中止になりますが、もっと困るのは
行った先で帰りの飛行機が欠航することでしょう。
この欠航、通常は払い戻しか、便の振替になります。
この振替をする時に、LCCの安い航空会社を使っていると
振替が、同じ航空会社しか対応できない場合がほとんどです。
LCCの場合、発着する便の数が限られてる場合が多く、
最悪、振替できるのが、数日後の便になるというケースも出てきます。
フルサービスの航空会社の場合は、状況をみて他の航空会社でも振替できるケースが
多いので、その点は事前によく考えておきましょう。
まとめ
台風が近づいてくる時期を外すという消極的な対策しか
ありませんが、その時期を外せない場合は、少しでも旅行に影響が出ないように
使用する航空会社を選定するという方法もあるので
そこを認識して楽しい旅行を楽しめるようにしましょう。