年末調整とは?給与所得者の扶養控除って出さなきゃいけないの?

会社から年末調整用にこの書類を提出して下さいと
3枚の紙を手渡された。

年末調整とは何だろう?この書類出さないとどうなるの?

年末調整の目的と出さないとどうなるかわかりやすく説明します。

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年末調整とは?わかりやすく言うと税務署の都合

日本に住んでいる人で、収入があった人は
税金を収めないといけない決まりになっています。

これは、国民の義務として決められているので
逃れることはできません。

では、給料をもらったら、そこから税金を払ったことがありますか?

無いですよね。

実は、もらった給料からは既に税金分を会社から税務署に収められているのです。

本来は、給料をもらった人が、ちゃんと計算して税務署に
税金を納めていくのが基本的なルールです。

でも、そうすると、税務署にはたっくさんの人が押しかけて
その対応だけで大変の人出が必要になります。

そこで、手間を減らす為に
会社がまとめて給料から税金分を引いて
まとめて税務署に納めているのです。

何だ、自分で払わなくていいなら楽でいいや。

って思いますよね。

実はその税金、本来より多目に取られているとしたらどう思いますか?

給料が毎月固定の金額だったら、最終的な収入は決まっていますが
残業代だったり、ボーナスの金額だったり
いろんなことあって、最終的な1年間で稼いだ収入がいくらになるか
確定するのは、12月になってからですよね。

この最終的な収入の金額によって、税金の値段が変わってくるのです。

じゃあ、最終的な金額が決まる前にはどうやって税金の金額を決めているの?
って疑問が出てきます。

実は、毎月の収入がいくら位あるかって数ヶ月の結果から

これ位もらうよねって、仮の金額を決めて、12ヶ月分の計算をして
毎月給料から天引きする税金の税率を適用しているのです。

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しかも、この税金の金額、一切お得になる控除というものが
適用されていません。一番高い金額で税金を取り立てているのです。

まぁ、少なく徴収して、12月にまとめて追加で大きな金額を
払わなくてすむという話ではありますが(笑)

そこで、12月の給料が払われて、最終金額が決まった所で
最終調整をして、適用する控除を行い、最終的な税金の金額を決めるのです。

そして、毎月払っていたら税金の合計と、最終的な税金の差額を
12月や1月の給料で調整することを年末調整といいます。

年末調整で給与所得者の扶養控除等(異動)申告書を出さないとどうなるの?

最終的な税金の調整を行う際に、収入の一部を
税金の対象としないようにする控除という
ものがあります。

この控除は、何もしなくても勝手に適用される基礎控除などもありますが
自分でちゃんと申請しないと、適用してもらえない
控除がたくさんあります。

会社には住所も家族構成も報告しているから
私の情報は知っているはず!と思っても
この控除を受ける為には、自分で確認して
申請したという申請事実を証明する必要があるのです。

そもそも、会社にしてみれば
各人でやらなきゃいけない確定申告を代わりにやっている
ことになります。

はっきり言って大変な作業になります。

その作業を行う為に、各人から家族構成や収入、支出の情報を
提供してもらっているのです。

その為の情報を、会社にしっかりと提出することで
自分で確定申告をしなくても、ちゃんと控除される項目が
適用されて、税金が返ってくるようにしましょう。

この給与所得者の扶養控除等(異動)申告書を面倒だからと
出さないと、どうなるかというと

毎月引かれる税金が通常の10倍位に高くなります。

これは、年末調整の決まりで、給与所得者の扶養控除等(異動)申告書を
提出してくれた人は、身元もはっきりしたり、作業が効率化できる
ということで、毎月の給料から引かれる税金を安くしているのです。

ちなみに、出さないで、毎月柔道通常以上の税金が引かれたとしても
確定申告をすれば、とられすぎた税金は取り戻せますが

どうせなら、少なく引かれる税金の方がいいですよね。

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