確定拠出年金って貯金や保険以外にも投資信託が選択できるけど
信託報酬っていう運営費が年率いくらって決まっていて
毎年引かれるみたいなんだけど、いったいいつ引かれるのでしょう?
年度の途中で他の投資信託に切り替えると、日割りで引かれるのでしょうか?
信託報酬についてまとめてみました。
投資信託の信託報酬ってどういう仕組?
投資信託というのは、どういう投資対象にどういう運営方針で
預かった資金を投資して管理しますと宣言している投資運営会社の商品です。
この投資信託という商品に、あなたの資金を預けて運用してもらうものです。
投資信託のメリットは、個人では買えないような投資対象でも、少額の出費で
投資できるようになることです。
投資運営会社は、預かった資金を管理運営する為に、必要な人件費や売買手数料など
をあなたから預かった資金の一部からもらうという約束をします。
それが信託報酬になります。
通常、信託報酬は年率いくらという形で提示され、定額ではないのです。
投資信託が投資した対象の値段が1年後に全く変わらなかったとすると
信託報酬は 投資した資金 × 信託報酬 の金額が投資した金額から引かれます。
この信託報酬、投資信託の値段が下がって元本割れしていようが、
関係なく差し引かれます。なるべく信託報酬は低いほうがいいですよね。
確定拠出年金で設定されている投資信託の信託報酬は、
一般的に個人で購入できる投資信託より、概ね安く設定されています。
用意されている投資信託の中で同じ系統のものであって
そのパフォーマンスが似たり寄ったりであれば、信託報酬が安い方を選ぶというのが
賢い選択になりますね。
投資信託の信託報酬はいつ引かれるの?
では、その信託報酬はいつ引かれるのでしょうか?
年に何回かある決算の日に調整されているのでしょうか?
答えは、毎日調整されている です。
投資信託は、その商品の値段が、毎日変動しています。
この変動した値段というのは、
全資金 × 信託報酬/365 の金額を差し引かれた後に
決まって行きます。
なので、年度の途中で投資信託を切り替えしても、
新たに信託報酬を引かれるということはありません。
すでに引かれた後の値段で売却されるからです。
投資信託をたくさん分配すると、余計に信託報酬がかかるの?
信託報酬は比率で決まっています。
分配したからといって、余計に信託報酬がかかるわけではありません。
例えば、簡単に説明するため、値段の変動はなかったとすると
10万円で 投資信託A(年率0.10%) に投資したケースだと
1年後にかかる信託報酬は100円になります。
3万円で 投資信託A(年率0.10%)
3万円で 投資信託B(年率0.15%)
4万円で 投資信託C(年率0.05%)
に投資したケースでは
1年後にかかる信託報酬は
投資信託A 30円
投資信託B 45円
投資信託C 20円
合計 95円となります。
投資したお金に対して、信託報酬が比率で発生するので、
0.1%+0.15%+0.05%=0.3%
なんてことにはなりません。
まとめ
確定拠出年金の醍醐味は、元本保証はないけど、資産を増やせる
可能性のある、投資信託をどのようにうまく組み合わせるかにあります。
せっかく税金の優遇がある資産を増やしやすい少ない仕組みなので
信託報酬をよく考えて、自分の資産を増やしていきましょう。